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にっき
日記
宮本 百合子
10 一九二四年(大正十三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页
九月一日
九月二日
九月三日
彼のアイマイズキの態度些か不快。自分は行く気がしなかった。
九月一日 月 曇
夕刻五時から十一時半まで、まる六時間、今年始めての大雷雨。二百十日だ。震災一週年。英男郡山に行く。ついでにAに、カエレヌ、ヨロシク、アトフミと電報を出して貰う。彼がかえって間もなく、夕立気味であの雷鳴。家が、なり轟くにはおそれた。蚊帳を吊って皆入る。
九月二日 火 晴
むしあつい日なり。九月になったと思われず。英、スエ子二人急行で帰京。自分郡山まで送ってゆき、かえりに、いろいろ湯浅さんのための買物をして来た。高村婆さん、いそいでブリッジをのぼるうち、入場券をおとし、口さきの弁明で出して貰おうとしにかかるところ、それが当然出来得ることと思い込んで居るらしい顔つき、田舎のとしよりは困る。自分金を払ってやる。午後静かでよかったが、夜、寂しく、眠る前、一寸やり切れなかった。鼠がしきりに厠のどこかで戸をかじる。その活動の音をなつかしく、ララバイにして眠った。
九月三日 水 曇。暑い。
Aのところへ手紙をやらなければならない。が、どうも書く気がしない。書けば、先の手紙からうけたいやな印象について書かなければならず。