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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
作「ハア駄目だア」
と仕方がないから立帰ってこの由を話すと、皆な腹を立てゝ、これは捨置かれん、何うしたら宜かろうと云うと、国分村に萩原束という浪人が居りまして、貸金の催促方なぞに頼まれて掛合に往きまして、長柄へ手を掛け、威かして金を取って参りますから、調法ゆえ百姓が頼みますので、萩原さんを頼んで掛合に遣ろうと云うところから多分の鼻薬を遣わしたので、
束「宜しい、武家と申してお百姓を威かし不法な事を申す、手前掛合って仕儀に依っては、素首を打ち落して見せる」
と是から萩原束が真赤に酔って、耳のあたりまで真黒に頬髭の生えている顔色は、赤狗が胡麻汁を喰ったようでございます。盤台面の汚い歯の大きな男で、朴歯の下駄を穿き、脊割羽織を着て、襞の崩れた馬乗袴をはき、無反の大刀を差して遣って参り、
束「御免下さい」
丈「入らっしゃいまし、何を上げますな」
束「買物買ではない、御主人へ会いに来た、国分の萩原束と申すものである、宜しく」
丈「旦那さま、国分の萩原束とかいう浪人ものがお目に懸りたいと申して、真赤な顔をして、袴を穿いて、長いのを差して、居合抜き見た