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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)

粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)

三遊亭 円朝

02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页

青空文庫

三十四

処を覘い詰めて、いきなりに、

仙「覚えたか」

と云いながら腰車骨を覘って横に払いました。是からどうなりますか。

三十四

仙太郎は小三郎に逢いたいと思い、待って居りますが、小三郎も仙太の侠気に感服して逢いたいと思う二人が、知らぬ事とは申しながら、仙太郎が赤樫の半棒で打込みましたが、武辺の心得ある侍は油断のないもので、片手に番傘を持ったなり、ヒラリと四五尺ばかり飛び上って空を打たせ、下りながら木剣作りの小脇差を引抜きますと、刃の光が鼻の先へピカリと刀尖が出たから、仙太郎は驚いて棒を投り出したなりで、無茶苦茶に逃戻り、

仙「オイ爺さん明けてくんなよ」

重「ハイ私は何んなにお案じ申したか知れませんよ、お願いだから喧嘩は止めて下さい、私が死んでからして下さい」

と云われ仙太郎は悄々と、

仙「己はもう喧嘩は止めだ、若い時分はもう少し強かったが、年を老ると怯むから、うっかり喧嘩は出来ねえ」

重助「あなたが権幕を変えて出て往っしゃいましたから、私は跡で何んなにヒヤ/\して居たか知れません」

仙「なに、新橋の汐留の川岸から船が出ると、跡から芸者か丈助さん/\という声がするから、其の中に丈助さんという奴が居たので、丈助と云う