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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
二十七
者ばかり弟子に成りますのですから、満足の者は一人も居りません、唖頑聾或は悪い病を受けて鼻の障子が無くなって、云うことが解らなくって、足が歩く度にヒョコ/\跛足を引いて、時々転んだりするようなやくざものばかり居りまするが、門番は無いから門を這入り、こわ/″\台所口へ這入った頃は、もう日がトップリと暮れました。奥の方では看経を致すものもあり、本堂でお経を上げて居るものもありまして、種々働いて居りまする。
二十七
雪「御免なさいまし……御免なさいまし」
尼「はい、何方からおいでだ」
雪「私は誠に因縁の悪い身の上の者でございますから、尼に成りたいと存じまして、態々参りましたもので、何うか尼様へお願いなすって、お弟子になすって下さるように、何うかあなたからお願い遊ばして下さいませんか」
尼「何方のお人じゃえ」
雪「深川の方の者でございます」
尼「そうですか」
と云いながら奥の方を振向き、
尼「思行さん、妙桂さん、アノ一寸和尚様に告げてお呉れな、深川の方の娘さんじゃそうだが、十八九に成る方で、因縁が悪いからお弟子になり、剃髪して尼に成りたいと云っておいでだから、一寸和尚様に告げてお呉れえ」