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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
のだろうが、何のくれえの腕前だか知れねえ」
重助「おゝ怖い事、おまえさん、もう少し下なら何うなさる」
仙「パクリと柚子味噌の蓋を見たように頭を殺がれるか、もう少し下ならコロリと首が落ちるんだ、オヽ怖かねえ、喧嘩は止めだ、酷い奴が有るものだ」
重助「冗談じゃアありませんよ、シタが彼の稻垣小三郎様が帰っておいでなすったよ」
仙「エヽ若旦那が何うして」
重助「此の先の軒下で笛を吹いて居た修行者が有ったから、四国の心持でお泊め申し回向を願うと、仏壇に立かけて有った一節切を見てお聞きなすったから、これ/\と申上げると男泣にお泣きなさるから、貴方は小三郎様かと云っても初まりはお隠しなすったが、私は重三の親父でございますというと、実は己が小三郎だとお打明け下されたが、其の時は私は何うも胸が一杯になりましてね」
仙「ウン/\嘸お力落しだったろう……それからお前アノ何を云ってくれたか、小左衞門様の死骸を引取って葬式を出した事を、お侍さんを町人が無闇勝手に引取って葬式を出したって、滅法界に怒ると困るがなア」
重助「いえ何うして怒るどころじゃア有りません、誠に御親切なお方さまだ、お目にかゝってお礼が申したい、実に感心なお方だ、侍も及ばんと仰しゃってゞございました」