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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
藤「何をなさいます花魁、何方へお出でなさる」
と云いながら起上ろうとするる処を、
番新「藤助どん、何うしなました」
と云いながら藤助の結髪を取って引倒し、
番新「花魁早く往きなまし」
と大戸をガラ/\/\と明ける。音羽は跣足でバタ/\/\と洲崎の土手の方へ駈けて参りましたが、もはや間に合いません。小三郎は左様な事とは知らず、杖に縋って土橋を渡り、仲木場の方の曲り角の柵矢来の処まで来ますると、ドブリ/″\と浪除杭へ打ち附ける潮の音が聞えまする。丈助は忍んで小三郎の跡を躡けてまいり、四辺を見まするとパッタリ往来も絶えました様子ゆえ、後から声をかけ、
丈「オヽお盲目さん、オイ其処へ往く按摩さん」
小「ハイ、手前は按摩じゃア無い、揉療治を致すものではないが、間違いでござりましょう」
丈「ナニ山口屋の音羽に頼まれて来たんだが、お前は懐に金え持ってるそうだが、何うか悉皆貸して貰えてえ、誠に無理な無心だが、急になければならねえ金だと云って花魁も気を揉んでるから、オイ按摩さん金を出しねえ」
といわれて小三郎はキッと身構え、
小「汝は何んだ、賊だな、音羽が左様のことで私に無心をいう