轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

02 中巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 194,628 字 · 371 页

青空文庫

だと称している看板に偽りがあることにもなり、第一今日の非常時に不謹慎であると云うべきで、今迄は蔭の同情者であった自分達としても、あれを改めてくれない限り、将来二人を一緒にすることに骨を折ると云う訳には行かない、―――と、貞之助はそう云って、内々気を揉んでいる様子だったので、幸子はそれとなく妙子に聞いてみたことがあった。妙子はしかし、啓ちゃんの一家は先代のお父さんの時から花柳界に親しむ傾向があり、啓ちゃんの兄さんや伯父さんなどもお茶屋遊びが好きなので、啓ちゃん一人がそうと云う訳ではない、それに啓ちゃんの場合は、貞之助兄さんのお察しの通り私との結婚問題がすらすら運ばないところから、つい其方へ足が向くようにもなるので、そのくらいなことは啓ちゃんの若さでは已むを得ないと、私は思っていた、馴染の芸者があるなどと云うことは初耳だけれども、恐らく噂にとどまることで、はっきりした証拠でもあるなら格別、私にはそれは信じられない、但しこの事変下に不謹慎であると云う批難は免れないし、誤解を招くもとでもあるから、これからは是非お茶屋遊びを止めるように忠告しよう、私の云うことなら何でも聴く人だから、止めてほしいと云えば止めるに違いない、と云うようなことで、別にそのために奥畑を悪く思う風でもなく、そんなことぐらい前から分っていたこと