轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

01 上巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 150,580 字 · 287 页

青空文庫

「今日はほんまによう話しやはったわ」

と、そう云う雪子も、その日はわりにいろいろと気軽にしゃべった。先ず、瀬越から四人の姉妹の間柄について質問があったこと。なぜ雪子や妙子が本家よりも分家の方で多く暮しているかと云うことや、妙子のいつかの新聞の事件のことや、その後それがどうなっているか等々のことについても、相当突っ込んで尋ねられたので、差支えない限りは答えたけれども、本家の兄が悪く取られるようなことは一言も云わなかったこと。瀬越は、僕にばかり質問させないで、あなたの方からも聞いて下さいと云うことであったが、雪子が遠慮しているので、進んで自分のことを語り出したこと。自分は所謂「近代的な」感じの人より「古典的な」感じの人を求めていたために今日まで結婚が晩れたのであるが、あなたのような方に来て戴ければ勿体ないと思っている、と云って、「身分違い」と云う言葉を二度も三度も繰り返したこと。それから、自分は婦人関係について過去に何の引っ懸りもないけれども、一つお耳に入れて置きたいことがあると云って、意外な事を洩らしたのは、―――巴里時代に百貨店の売り児をしていた或る仏蘭西の婦人と云い交したことがあったと云うこと。