轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
照彦様もベッドに寝ころんだ。切ったあとがチクリチクリ痛む。しかしここが大和魂の見せどころだと思ってがまんしている。
しばらくすると藤岡先生がはいってきて、
「なるべくお休みになる方がよろしゅうございますから、もうおひきとりを願いましょうか? 看護婦と家内をつけておきますし、私が時々見まわります。けっしてご心配はございません」
といった。
「それでは照彦や、私たちはもう帰りますよ」
「…………」
「内藤さん、よろしく頼みます」
「はあ」
「あら、お起きにならなくてもいいのよ、あなたも病人です」
と奥様はまた目まぜをした。
「それでは若様、臍下丹田のご工夫をおわすれにならないように。内藤君、きみもシッカリ」
とこれは安斉先生だった。
皆が行ってしまったあとで、照彦様は頭をもたげた。
「内藤君」
「はあ」
「後から痛いといったが、そんなでもないね」
「そうですか?」
「きみはどうだ?」
「僕は何ともありません」
と正三君は切らないのだからじっさいなんともあるはずがない。
「大きなことを言うな。僕は知っているぞ」
「なんですか?」
「切った時に泣きそうになったくせに」
「そんあことはありません」