轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页

青空文庫

ハッハハハハ」

「先生、僕もひっかかりました」

と照彦様が主張した。

「それではあなたも君子です。照彦様と存じましたが、これは照常様のおいたずらですか?」

「はあ。わるいことはたいてい僕です」

と照常様が告白した。

「それはそうと照彦様」

「はあ」

「ちょっと学監室へおいでください」

といきなり呼びだしをかけた。

照彦様が立って行った後、

「内藤君、なんだろう?」

と照常様がきいた。

「さあ、存じません」

「きみは叱られたんじゃないかい?」

「いいえ。いっこう」

「でもずいぶん長かったじゃないか?」

「もうすぐ試験ですから勉強するようにとおっしゃいました」

と正三君はとりつくろって答えた。

「お兄様、これは順番にまいりますぞ」

「お前がばかなことをするからいけない」

「勉強勉強!」

「今さらあわててもだめだ」

と照正様は笑っていた。

照彦様はまもなく戻ってきたが、自習がおわってから、

「内藤君、ちょっときてくれたまえ」

といって、正三君を自分の部屋へ引っぱりこんだ。

「なにかご用でございますか?」

と伺った正三君は照彦様の額に青筋の動くのをみとめた。

「これをきみにあげる」

と照彦様はイライラしながら舶来のおトンカチを本箱のひきだしから取りだした。