轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
学監室の会議
二人は犬ころのように芝生の上を転がって歩く。どっちも成績がよかったから、嬉しくて仕方がない。
学監室の会議
休暇になっても、安斉先生は相変わらずご精励だ。朝から学監室に詰めている。先生の咳ばらいがきこえるきこえないでは若様がたの心得がちがう。学監室にこもって経書を読んでいるのならさしつかえないが、時々出てきて、若様がたのお部屋を見まわる。散らかしておくことが大嫌いの先生だ。
「照常様、おテーブルがだいぶ曲がっておりますぞ」
といって、すぐに手をかける。
「僕やります」
と照常様は仕方がない。さっき照彦様と正三君を一たばにして相撲をとった跡だ。
「めずらしいご本がございますな」
と安斉先生は目ざとい。
「はあ」
「参考書でございますか?」
「いや、小説です」
「お求めになりましたか?」
「いや、松平君から借りてまいりました」
と照常様はたいていの事を松平君にかずける。
「照正様」
と今度は照正様のお部屋へはいる。
「はあ。どうぞ」
と照正様は一番のご年長だけに礼儀を守って、すぐに椅子をすすめる。
「油絵のお稽古でございますか?」
「はあ」
「ご勉強だけに大層ご上達でございますな」