轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「きみはおもしろいか?」
「…………」
「花岡君」
「つまりません。僕は学校がいやになった」
と照彦様は尾沢生を睨んだ。
「そうだろうとも。おれだって察しているよ。なんと物は相談だが、尾沢君に花岡君、もっとおもしろくなる法はなかろうか?」
「…………」
「そんなに睨みっこをするとヒラメになってしまうぜ。ばかばかしいじゃないか?」
「…………」
「おれたちはこれから五年毎日顔をあわせるんだ。おれだけは事によると落第するかもしれないけれどきみたちは大丈夫だ。ここばかりじゃない。都合によっちゃ高等学校も大学も一緒なんだ。おい、どうだい? いいかげんにして、仲直りをしろよ」
「…………」
「きみたちはお坊ちゃんだからいけない。世間てものがわからないから困る。苦労がたりないんだよ。早い話が、きみたちは人を助けたことがあるまい? おれは自慢じゃないが、尋常科の時に海へ落っこった女の子を助けて、お上からごほうびをもらったことがある」
「川へ落っこった子だっていったぜ」
と尾沢生が揚げ足をとった。
「大川だ。海に続いていらあ」
「海に続いていない川があるかい?」
「まぜっかえすなよ。落っこってアブアブやっているところへ通りかかったんだ。