轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
「国会新聞」1891(明治24)年11月~1892(明治25)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,316 字 · 111 页
風情はしながらも自己の胸にものっそりの憎さがあれば、幾らかは清が言葉を道理と聞く傾きもあるなるべし。
源太は腹に戸締りのなきほど愚かならざれば、猪口を擬しつけ高笑いし、何を云い出した清吉、寝ぼけるな我の前だわ、三の切を出しても初まらぬぞ、その手で女でも口説きやれ、随分ころりと来るであろう、汝が惚けた小蝶さまのお部屋ではない、アッハハハと戯言を云えばなお真面目に、木珠ほどの涙を払うその手をぺたりと刺身皿の中につっこみ、しゃくり上げ歔欷して泣き出し、ああ情ない親方、私を酔漢あしらいは情ない、酔ってはいませぬ、小蝶なんぞは飲べませぬ、そういえばあいつの面がどこかのっそりに似て居るようで口惜しくて情ない、のっそりは憎い奴、親方の対うを張って大それた、五重の塔を生意気にも建てようなんとは憎い奴憎い奴、親方が和し過ぎるので増長した謀反人め、謀反人も明智のようなは道理だと伯龍が講釈しましたがあいつのようなは大悪無道、親方はいつのっそりの頭を鉄扇で打ちました、いつ蘭丸にのっそりの領地を与ると云いました、私は今にもしもあいつが親方の言葉に甘えて名を列べて塔を建てれば打捨ってはおけませぬ、擲き殺して狗にくれます