轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
坂口安吾『堕落論・日本文化私観 他二十二篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:堕落論〔続堕落論〕、悪妻論、意慾的創作文章の形式と方法、インチキ文学ボクメツ雑談、咢堂小論、教祖の文学、戯作者文学論、デカダン文学論、文章の一形式、武者ぶるい論、文字と速力と文学、余はベンメイす。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,198 字 · 171 页
ほんとだ。
先日、本の広告を見ていたら、人妻とある詩人の恋文を、二人が恋しながら、肉体の関係のなかった故に神聖な恋だと書かれていた。おかしな神聖があるものだ。精神の恋が清らかだなどとはインチキで、ゼスス様も仰有る通り行きすぎの人妻に目をくれても姦淫に変りはない。人間はみんな姦淫を犯しており、みんなインヘルノへ落ちるものにきまっている。地獄の発見というものもこれ又ひとつの近代の発見、地獄の火を花さかしめよ、地獄に於て人生を生きよ、ここに於て必要なものは、本能よりも知性だ。いわゆる良妻というものは、知性なき存在で、知性あるところ、女は必ず悪妻となる。知性はいわば人間性への省察であるが、かかる省察のあるところ、思いやり、いたわりも大きく又深くなるかも知れぬが、同時に衝突の深度が人間性の底に於て行われ、ぬきさしならぬものとなる。
人間性の省察は、夫婦の関係に於ては、いわば鬼の目の如きもので、夫婦はいわば、弱点、欠点を知りあい、むしろ欠点に於て関係や対立を深めるようなものでもある。その対立はぬきさしならぬものとなり、憎しみは深かまり、安き心もない。知性あるところ、夫婦のつながりは、むしろ苦痛が多く、平和は少いものである。