轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

楠山正雄『日本の諸国物語』。同一底本的分册已合并为一书。收入:殺生石、葛の葉狐、和尚さんと小僧、長い名、鬼六、物のいわれ、赤い玉、安達が原、雷のさずけもの、白い鳥、忠義な犬、春山秋山、人馬、松山鏡、三輪の麻糸、夢占、瓜子姫子、姨捨山、山姥の話、しっぺい太郎。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 75,040 字 · 158 页

青空文庫

赤い玉

一

これも大国主命が、八千矛をつえについて、国々をめぐって歩いておいでになる時のことでした。ある時摂津国の難波の津までおいでになりますと、見慣れない神さまが、海を渡って向こうからやって来ました。命が、

「あなたはだれです。」

とお聞きになりますと、その神さまは、

「わたしは新羅の国からはるばる渡って来た天日矛命というものです。どうぞこの国の中で、わたしの住む土地を貸して頂きたい。」

と頼みました。命はしばらく考えておいでになりましたが、

「この国はわたしの治めている土地で、あなたに貸して上げる場所といって、ほかにありません。では海の中を貸しましょう。」

とおっしゃいました。

こういわれて、天日矛命は、困って帰って行くかと思いのほか、

「では海を拝借いたします。」

といって、腰につるした剣を抜いて、海の水をかき回しますと、みるみるそこへりっぱな御殿が出来上がりました。大国主命はそれをごらんになると、

「これはなかなかえらい神だ。用心をしなければならない。」

と思って、家来にいいつけて摂津国を固くお守らせになりました。

二

さてこの天日矛命というのは、もと新羅の国の王子でした。