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にっき

日記

宮本 百合子

10 一九二四年(大正十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页

青空文庫

彼女は、そういう感情の表現は、決してリーベでなくてはなく、自分はそう云うのは、ただ激しい親愛の expression で性的の差別は、後から第二次的に現れたものだと云って。然し彼女が、それをそういう風にしかとらず、又、同性のリーベが、彼女にとってリーベの whole であるのをきき――彼女にそういうやや変体的のところのあるのをきき――自分はそういう impulse にまかされなかったことを悦んだ。

○池の周りを歩いたり、大神宮に行ったりする。彼女の顔を見て居ると、ひどく苦しい時がある。きのう感じた通りの impulse を感じて。そして、それを自然にあらわされないことについて。

私共の友情はひどく複雑だ。そして passionate だ。彼女にそういう変った点があり、自分が感受性のつよいため、そして始めから彼女にひどく好きさ、傾倒を感じて居た故か。淡白たる心持でない。自分に友情と混ってリーベ的なもののあるのを承認しずに居られなくなった。彼女は、こちらに来る前から、それを感じて居た由。彼女は、私よりつよく、正直で、女らしい清さを細かに働すぎる頭で皮肉に現して居る。