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にっき

日記

宮本 百合子

06 一九二〇年(大正九年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 22,923 字 · 46 页

青空文庫

六月一日

六月二日

六月三日

と云って煙草の灰をおとすだろう。夜、オーブンをなおして、アップルパイをやいてあげた。(以上、三十日の分)

六月一日 火

午後、作楽館で千葉先生にお目にかかりに行く。少し御やせに成った。去月の十二日に御祖母上をお失いになったと云う。あの先生の御顔の美しさから云うと、水浅黄などの似合いそうにないのに、それがよく合って居る。大橋房子さんのこと、三宅氏夫婦の出される婦人雑誌のこと、秋からの講義のこと、などを御話する。昨夜徹夜したに拘らず心持がよい。Aと話したことは、大変私によい鼓舞を与えたのだ。

六月二日 水

先達って中、心がまとまらないので、どこかへ行って仕事をしたいと云う私の意図は非常に母にはよい感じを与えた。が、近頃のように自分の情慾や何かに打ちかち、Fight out して此処でやって行こうとする心持は、却ってそのままにうけ入れられない。不思議なものだと思う。昔の人少くとも母上のような性格の人には、良人と別れて作をする、と云うような一つの概念が、一種悲壮とでも云うべき感動を与えるということを知った。明日の夜着るべき着物のレースを作った。

六月三日 木

私共の披露。