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ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

「日本評論 第十四巻第一号~三号」1939(昭和14)年1月~3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,340 字 · 126 页

青空文庫

とよんだ位だが、其後が、これ此様に、四流にも岐れて栄えている。もっとあるぞ――。なに、庭などによるものじゃないわ。

恃む所の深い此あて人は、庭の風景の、目立った個処個処を指摘しながら、其拠る所を、日本・漢土に渉って説明した。

長い廊を、数人の童が続いて来る。

日ずかしです。お召しあがり下されましょう。

改って、簡単な饗応の挨拶をした。まろうどに、早く酒を献じなさい、と言っている間に、美しい采女が、盃を額より高く捧げて出た。

おお、それだけ受けて頂けばよい。舞いぶりを一つ、見て貰いなさい。

家持は、何を考えても、先を越す敏感な主人に対して、唯虚心で居るより外は、なかった。

うねめは、大伴の氏上へは、まだくださらぬのだったね。藤原では、存知でもあろうが、先例が早くからあって、淡海公が、近江の宮から頂戴した故事で、頂く習慣になって居ります。

時々、こんな畏まったもの言いもまじえる。兵部大輔は、自身の語づかいにも、初中終、気扱いをせねばならなかった。

氏上もな、身が執心で、兄公殿を太宰府へ追いまくって、後にすわろうとするのだ、と言う奴があるといの――。やっぱり「奴はやっこどち」