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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

ひじょうにかたい外壁をもっていると見える。鉄水母は立木をはねとばし、垣をおしたおし、スピードをあげて走りだした。

鉄水母は、潜水艇であると同時に、陸上をはしらせても自動車そこのけの働きをしめすのであった。

怪艇鉄水母は、ロロー殿下と、長良川博士、ドン助教授、三千夫少年の四名をのせて、どこへ走り去ろうというのであろうか。

そのころ、街上は逃げまどう群衆でたいへんなさわぎであった。

一体、なにごとが起こったというのであろうか。

「あっ。来たきた。こっちにもきた」

「それ、そっちへ逃げろ」

「あっ、ばけものだ。わたしの子供をとっていったよ。だ、だれか助けて――」

「ぐずぐずしちゃだめだ。早くにげないと、おまえさんもいっしょにころされてしまうよ」

「いや、わたしは子供をうばいかえすのだ」

そういうさわぎのうちにも、群衆の頭の上から、煉瓦やコンクリートのかたまりが、がらがらと落ちてきた。両がわにならぶ建物は、つぎつぎとくずれおちた。もうもうたる土煙は、すっかり後方の視界をさえぎってしまった。その土煙のむこうには、何があるのかわからないが、そこからは、たえず、人々の苦悶のうめき声と、わめきさけぶ声が聞こえた。