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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
「サンマなんて、めずらしくないや」
と、三千夫少年がひやかしたり、洋上はまるでお祭りのようなにぎやかさだった。そのため、連日のメリー号失踪でおもくるしかった誰の胸のうちもが、スーッと晴れてきたような気がした。
「さあ、このへんで、審判長スミス警部に見てもらうかナ」
一等当選は自分のものだと自信をもつ連中が、ゾロゾロとスミス警部のところに集まってきた。
「どうです、警部さん。こんな大きい魚をつったのはわたしひとりですよ。さあ、ごほうびをください」
スミス警部はただ笑って魚をうけとると、賞品のかわりに番号ふだをくれた。
スミス警部のまわりは、魚市場のようになってきた。ボーイが三人がかりでそれを整理すると、その向うに三人の料理人がいて、その魚のおなかを切ってははらわたを出し、ごていねいにも、そのはらわたを切ってみるのであった。
「警部さんは、魚の寸法なんか、すこしもはからないぜ。腹を出して、料理をしているようだが、これは、ひょっとすると、魚の味で一等二等をきめるんだかもしれないぞ」
などと、そばに立っている連中がワアワア立ちさわいでいたが、スミス警部はこれを気にするようすもなく、腹を切りさいている料理人の手をジッと見まもっていた。