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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

わがメリー号は、とんでもないところへ来たものだ」

一等運転士パイクソンは、勇敢にも舷側へでていって、怪物の逃げて行った方向をすかして見ていたが、そのうちにぱっと身をひるがえして、かけもどった。

「事務長。逆襲だ」

「えっ、逆襲?」

「怪物が逆襲してきた。こんどは猛烈なかずだ。あの透明かべの下から、ぞろぞろはいこんでくるのだ。甲板に出ていちゃ危険だ。船室へたてこもった方がいい」

「うむ、じゃ引っこもう。マルラ、早く船室にはいれ」

三人は船室にぱっととびこんで、かたくドアにじょうをおろした。

クーパーはマルラに命じて、船内に警報をださせた。

また、要所要所に電話をかけて、入口をかたくとじるように注意をあたえた。

船客のおどろきはたいへんなものであった。

眼が見えなくなって不安にとざされているところへ、怪物が舷側からはいこんでくるというのだから、たれもかれも、いよいよいのちの終るときがきたと思った。

船員は不自由な視力に屈せず、勇敢にも船客たちを落ち着かせることにつとめた。こういう一大事件が起こっては、いのちのことなんか心配してもしかたがない。それよりは気を落ちつけることだ。