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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
お方ならば、伊之助の方から何の様にもお手当を致します、引取られるのが否と仰しゃるのならば、田舎でいらっしゃッても、月々のものでも差上げて、叔母さんを伊之助のお母さん同様に御孝行をつくしたいと申しまして、へえ」
しの「駄目だよ、伊之助から何を貰ったって快く口へ這入るかえ、今になって兎や角そんなことを云って来やアがっても駄目だ、サッサと帰れ、今に取り殺して遣るから、其の時になって魂消るな、兎や角云えば汝も只は置かねえぞ、早く帰らねえと此の薪割を叩き附けるぞ」
安「いえ何うぞ御勘弁を願います……困りましたナ、御立腹は御尤でございますが、私も子供の使じゃアなし、主人の代りにまいりましても、御立腹が解けませんで、へえ然うでございますかと云って此の儘は帰られませんから、切めて花魁のお墓参りでもいたし、お花でも手向けて帰りませんでは、私の参りましたかどが立ちませんから、御立腹でもございましょうが、花魁のお寺さまだけ教えて下さるわけにはまいりませんか」
しの「伊之助の手から線香一本手向けて貰っても、若草は嬉しくは受けめえが、お前は何にも知らねえで使に来たんだから、汝がには気の毒だから、寺の名前だけ教えてくれる、中矢切の法泉寺といいやす」