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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
になりましょうと思いますが、如何でしょう」
と云うと、主人宗十郎は気色を変えて怒りまして、
主「コウ、安兵衞どん、お前は何歳におなりだ、え、何歳になるよ」
安「へえ、私は四十五歳」
主「ふざけなさんナ、おまえは十露盤を取ったり帳面を扱ったりさせれば一廉の人間だけれども、人を馬鹿にするも程が有るじゃないか、位牌と婚礼をしろって馬鹿/\しい、そんな事を真に受けて此処まで連れて来る奴もねえもんだ、そんな事はいかねえから矢切の婆さんを帰してくんなよ」
安「へえ……どうもそれが帰すと云うわけにはまいりません」
主人「なにが参りません、安兵衞どん能く考えて見な、万年町のお雪は子供の時分から私の方へ嫁に貰う約束をして置いたものだ、それを忰が自分の勝手に女郎と夫婦約束をしたのだから、お雪の方で怨んで宜い筋だ、殊に去年の秋から来て居て、彼の通り親切に忰の看病をするのは何うだえ、まだ年もいかないのに塩物断をしたり、断食をして座敷の内でお百度を踏んで祈念を凝す貞信の心を、神さまも守って下さるかして、あれがお百度をあげる内は伊之助がトロ/\寝られるという、あんな結構な嫁を何咎も無いのに離縁して、影も形も無い