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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
すると九月になり、節句前の事でお父さんの耳へ這入ったから、固い人ゆえ中々承知致しません、何んでも勘当をしなければ許嫁の万年町の岡本へ対して済まないから、久離切って勘当をするというので、番頭の安兵衞は粋な人ゆえ、兎に角私に預けて下さいまし、当分懲しめの為に二階住居をなさればそれで宜しい、私が見張っていて外へ出さんことに致しますと云う事になりましたが、伊之助は番頭に向い、
伊「どうぞお願いだから、もう一遍遣っておくれ、これっ切に往かないから昼遊びだけ許しておくれ、黙って往かないで居ては少し義理が悪い事がある、紀伊國屋の伊之助と云やア仲の町でも知られた顔だから店のひけるまでには屹度帰って来るが、後生だから昼遊びだけ遣ってくれろ」
と頼むので、番頭の安兵衞が幾らか金を工夫して、
安「これだけ上げますが、其の代り店のひける前に帰って入っしゃらないと、もう私は決してお詫びごとを致しません、御勘当に成っても知りませんよ」
伊「宜いとも、屹度帰って来る」
と是から金を懐中して髪結の長次を誘い、遊びに参りましたが、若草は勤めの中で懐妊して五月目でござりましたが、是れは滅多に無い