轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
02 中巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 194,628 字 · 371 页
ところのある姉に、感心しないではいられなかった。十五を頭に、十二、九つ、七つ、六つ、四つと云う六人の子女と夫の世話をして、女中を一人しか使っていないのでは、もっともっと取り乱した、見えも外聞もない風体をし、実際の歳より十ぐらいは老けて見えてもよいところだのに、ことし三十八になる筈のこの人も、さすがにこの姉妹たちの姉だけあって、五つ六つは若く見える。いったい蒔岡家の四人の姉妹のうち、総領の姉と三女の雪子とが母親似、次女の幸子と末子の妙子とが父親似なのであるが、母は京都の人だったので、姉と雪子の顔立には何処か京女らしい匂があった。ただ姉と雪子の異なる点は、姉の方が総べての輪郭が大作りに出来ていた。幸子から下へ順々に背が低くなっているその同じ比例で、姉は幸子より又一層上背があり、小柄な義兄と並んで歩くと姉の方が高く見えるくらいであったが、それだけに四肢の肉づきもゆたかで、京女と云っても雪子のように骨細な傷々しい感じはなかった。幸子は姉の結婚式に当時二十一の娘として席に列なったのであったが、あの時の姉が世にも美しく、そうして立派であったことを今も忘れない。