轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页

青空文庫

堀口生は足が浮いていたところへ不意を食ったからひとたまりもない。みごとに投げ倒された。正三君は乗りかかって二つ三つなぐった。

「卑怯だぞ」

と尾沢生が後ろから正三君に組みついて引きはずした。堀口生は起きあがったが、高谷君に抱きとめられた。

「はなせ」

「はなさない」

と高谷君は一生懸命だ。

「はなせ」

「はなさない」

と尾沢生も力いっぱいに正三君を抱きしめた。もっともこれは止めるふりをして堀口生に打たせるつもりだった。

「おい、はなせったらはなせ」

「はなしたまえ」

と堀口内藤、双方こわい顔をして身をもがいている中に授業の鐘が鳴ってしまった。

喧嘩口論すべからず。よくないことの結果はどうせよろしくない。負ければむろんのこと、勝っても野球の仕合なぞとは違う。正三君はその時間中英語の訳解が身につかなかった。つまらないことをしたという感じに責められて、頭をかかえていた。しかしやむにやまれなかったのである。考えて見て自分がわるかったとは思えない。当然のなりゆきだ。照彦様があんな目にあわされるのを学友としてだまって見ていられるものでない。君辱めらるれば臣死す。安斉先生のお教えになったところはここだ。