轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「僕、ほしいものがあります。一つ考えつきました」
「買ってやる。いってごらん」
「名刺をこしらえていただきたいんです」
「お安いご用だよ」
「照彦様にごらんに入れて、びっくりさせてやるんです」
「若様はおこしらえにならないのかい?」
「はあ、考えていらっしゃらないようですから、出しぬいてやるんです」
「よしよし。早速あつらえてやるよ」
「どうぞ願います。安斉先生やその他の先生のところへも伺います。富田さんにもずいぶんお世話になっています。なんならおやしきに住んでいる方々のところをすっかり廻りたいと思っています」
と正三君はいい心がけだった。
祐助君は正三君のしっかりした態度に安心した。おやしきずれがして、おベッカ使いになりはしまいかと案じていたが、いろいろと話してみると、ごく天真爛漫にやっていることがわかったのである。
「お父さん、正三もこのあんばいなら大丈夫でしょう」
と満足の意を表した。
「初めから大丈夫さ。おやしきへあがっていればまちがいない」
「お殿様がわかったお方ですから、このままおまかせしてもさしつかえありますまい」
「お殿様は代々明君さ」
「奥様もご聡明なお方らしいです」