轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页

青空文庫

「たくさん入れてくれたまえ」

と頼む。

「よしよし」

と関さんはおだてにのって、思いさま入れてゆく。そのかわりにもう廻ってこないから、昼休みにはいつもトロ火になっている。ストーヴの火力がよわると、皆の気焔もおとろえる。

「不景気だなあ」

と悲観した。はてが、

「だれかいってこいよ」

と相談を始める。小使い部屋の物置きに石炭が貯蔵してある。大きなのを一塊持ってくるとさしあたりしのげる。

「きみ、いけ」

「いやだよ、関さんにつかまるよ」

「いくじのない奴だな。大西君、きみ、いってこい」

「ごめんだ。僕は関さんに追っかけられた」

「堀口君はどうだ?」

「おれは改心だ」

「皆話せないな。だれか度胸のいい奴はいないか?」

「きみ、自分でいけ」

「僕は一ぺんとっ捉まったんだ」

「いつ?」

「この間。関さんは力があるからね。もう少しで教員室へひっぱられるところさ」

「危ない危ない」

と皆関さんを恐れている。もう一人の小使いはヨボヨボの爺さんだけれど、関さんは兵隊あがりで腕っぷしが強い。大の力じまんだ。時に軍隊精神を説いて生徒に意見をする。四年生でも五年生でも容赦ない。喧嘩なぞしていると、すぐにとっ捉まえて教員室へ引っぱってゆく。