轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「とてもそんなことはできません」
「ご謙遜ね。お年はおいくつ?」
「やはり十三です」
「同い年でもちがいますわね。からだまで大きいわ」
「いや、僕の方が大きいです」
と照彦様は自分がけなされて正三君ばかりほめられるのが癪にさわっていたから、やっきになって主張した。
「まさか」
「いいえ、ほんとうに照彦様の方が少しお高いです」
と正三君が花を持たせたにもかかわらず、照彦様は、
「内藤君、も一ぺん背くらべをしてみよう。さあ、立ちたまえ」
といきまいた。ご三男様は癇癖がお強い。正三君は君命もだしがたく立ち上がった。
「まあ、ちょうど同じようね。あら、照彦さん、背のびしちゃずるいわ」
と妙子様はしばらく見くらべた末、
「やっぱり内藤さんの方が心持ち高いわ」
と判定をくだした。
「そんなはずはありませんよ。昨日正木が見ていて僕の方が高いといいました。お姉様は内藤君にひいきしている」
「いいえ、照彦さんは頭がのびているから、高く見えるんですわ」
「頭がのびている? ハッハハハハ」
「なにがおかしくて?」
「ワッハハハハ」
「変な人ね」
「髪がのびているんですよ。頭がのびていれば布袋だ」
と照彦様は腹いせにあっぱれ揚げ足を取ったつもりだったが、