轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页

青空文庫

「はあ。そうでした」

と正三君はおそまきながら気がついた。安斉さんのおっしゃることはむりでない。

「何様のご家来で何石のご子息とわかっていて、品行方正学術優等のものなら、また詮議のしようもあります。若様が連れておいでになったことは私にもわかっていますが、これからはあなたがお側にいておいさめ申す。おわかりかな?」

「はあ」

「学校でも若様のお遊び相手ははあなたが吟味する。玉石混淆ですから、その中からしかるべき人を選んでください。おわかりかな?」

「はあ」

「あなたも遊びざかりをつらかろう。しかしご奉公です。むずかしいことばかり注文する老人だと思って、まあまあ、堪忍するさ」

とシンミリいって、安斉先生は正三君の頭をなぜてくれた。こわいようでもやはり情の人だ。正三君はたいそううれしかった。

それから二週間たった。照彦様はのんきだが、正三君は常に気を使っているから、学校の様子がほぼわかった。まず安心したのは照彦様が同級生からばかにされていないことだった。家来としては君辱められるのが一番おそろしい。同級生は何々君と君づけで呼びあうが照彦様だけは花岡さんで通っている。