轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
権力が図体できまる。その図体は年できまる。一つの子と三つの子を一緒の床に入れておけば、後者は前者を恐らく殺してしまうだろう。七つの子は九つの子にかなわない。十三の子が十五の子に勝てるかしら?
「しかしなんという失敬な奴だろう? 僕ばかりじゃない。みな困っているんだ。負けていると増長する」
とついで正三君は義憤にもえた。理はむろんこっちにある。出るところへ出れば文句はいわせないのだが、先方には図体と腕力がある。いわゆる『いじめっ子』だ。蛙にのぞむ蛇のような優勢を持っている。
その夕刻、食堂から部屋へもどる廊下で、
「おい、内藤正三位」
と照彦様が呼びかけた。堀口生のことで煩悶していた矢先、正三君はひどく不ゆかいに感じて、へんじをしなかった。
「正三位、きみはうそをついたぞ」
「…………」
「内藤君」
「はあ」
「正三位」
「…………」
「わかった。正三位が気に入らないんだね?」
「あたりまえです。若様までそんなことをおっしゃると思うと、僕は悲しくなります」
「冗談にいったんだ」
「…………」
「もういわないからおこるなよ」
「おこりゃしません」
「正三位は僕がわるかったけれど、きみはうそをついているぞ」