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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

野村胡堂『銭形平次捕物控(五)金の鯉』。同一底本的分册已合并为一书。收入:銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、随筆銭形平次。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 136,062 字 · 276 页

青空文庫

六

「…………」

「八、追っつけ旦那方が見えるだろう。ここに悪党がかったのが一人居るから、構うことはねえ、番頭殺しの下手人にして引渡してしまえ、――知れたこと、五千両は大川へ沈めたのさ。伝馬町へ送られりゃ、容易のことでは明りが立たねえ」

平次の舌はその手よりも辛辣です。

「わッ、冗談じゃねえ、俺が下手人なんかでたまるものか。五千両持出す相談には乗ったが、人なんか殺した覚えはねえ」

銅六もさすがに仰天しました。

「黙らねえか、悪党らしくもない、相棒の正次郎は殺されたんだ、お前の身の明りを立てる者は、この平次より外には一人も居ねえ」

「恐れ入った、銭形の親分。みんな言う、勘弁しておくんなさい」

他愛もなく崩折れる銅六。

「親分さん、この通り意気地のない亭主でござります。人相は悪党並みですが、とても人なんか殺せるような男じゃありません。五千両持出す話へ乗ったのも、この人にしちゃ荷が勝ちすぎたんですよ、河童の番人をするぐらいが分相応で――」

女房のお浜は弁じ立てます、こっちが二三枚悪党が上でしょう。

六

銅六夫婦の言うのは、至って簡単でした。大黒屋の番頭正次郎とは、元よく暮していた頃からの知合で、二三日前道で逢って合力を持ちかけると、それじゃ大黒屋の土蔵から、五千両持出すから、それを大川まで運び、船で永代の知合の家へ隠してくれ