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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
北大路魯山人『魯山人陶説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:織部という陶器、乾山の陶器、芸美革新、古唐津、古九谷観、志野焼の価値、瀬戸黒の話、陶器鑑賞について、備前焼、料理と器物、雅美ということ、古器観道楽、坐辺師友。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,241 字 · 127 页
殊にその円の段組みをなしたひろがりの中に、処々渦巻文をはさんで、模様に一種の感情を強調しているあたり、宋時代のこだわりのない文化意識が実によく出ていると思われるのである。
それに壺そのものの全体の形も締まりすぎでなく、またボテ過ぎでなく、ちょうどその中を得ていて、しかも腰から下の自然な締まり具合など、所謂千番に一番のかねあいの、一見宋窯ならでは望んでも容易に得られない達人芸の冴えを見せているではないか。
いったいに器体そのものを完全に保持している宋赤絵のものの少ない中に、この器一点が殆どその例外であるのも珍しいこととしてよい。
元来中国の陶磁は、唐は唐、宋は宋、明は明、清は清というふうに、その時代の表現相がすこぶる明白である。殊に一般に宋窯と称せられる宋時代の陶器は、ちょうどわが日本の鎌倉時代の彫刻仏を見るように、その時代の精神とか、または特徴とかいうものを極めて端的に表現しているように思う。くどいようだが、この作品の如きも、そこにそれ自体が感ずべきものを、明確に感じていはしないだろうか。
またこの着画に於て特に注意していいと思われるのは、人物の描法がまたいかにも本画の要領そのままであることである。