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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

41 謎! 謎!

そこで、新田先生は、変話機があったことを思い出して、こころみにそれを耳にかけてみた。すると、はたして、

「もしもし、私たちを助けて下さい」

と、はっきりした日本語が、変話機を通じて聞えたのであった。

「おお、こいつらも、火星語をはなすぞ。すると、やはり火星人なのかな」

先生は、もう恐しさも何も忘れて、変話機のたいした力と、目の前にかわった姿をさらしている地底の怪物とに、たいへん心をひかれた。

「どうか、我々のために、力を貸して下さい。蟻田博士を見ませんでしたか」

と、かの怪物は、先生になれなれしく話しかけるのであった。

41 謎! 謎!

「不思議な生物だ!」

と、新田先生はつぶやいた。

博士邸跡の地底にひそんでいるその檻の中の動物は、大きな、たこのようなかたちをしていて、火星語を話す。

(火星語を話すからには、火星にいるもののようであるが、しかし火星人とは、形がちがうようだ)

新田先生は、怪人丸木を始め、山梨県の山中で見たたくさんの火星人の、あのいかめしい姿を思い浮かべた。

丸木たちは、ずっと形が大きい。背も、人間とほとんど同じくらいだ。ところが、檻の中の怪物は、それよりずっと小さい。