輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しほんたいへいき

私本太平記(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《私本太平記(五)(しほんたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 252,330 字 · 505 頁

青空文庫

これがよく、いぜんには歴史画の画題などにも取り上げられ、新田義貞といえば、稲村ヶ崎の龍神祈りが、かつての童幼がいだく唯一の影像にもなっていたものだった。

せっかくな古典もこんな分りきった作為を弄したりするものだから、後世の学者に「太平記は信ずるに足らず、史料に益なし」などとほかの箇所まで全面的に無視されることもあったりしたのだが、しかし、こんな笑うべき舞文のうちにも、たった一つ、一ト握りの砂にも似たような史料だが、信じていい史片はある。

なにかといえば、

横矢射んと、待ちかまへぬる数千の兵船――

と、あるそのことだ。

当然、北条方には、数千ほどではなくても、兵船の配備はあったはずである。――ところが古典太平記の荒唐無稽を笑って、ただしい推理や傍証を加えてきた多くの学説も、どうしたわけか、干潮時間や、渡渉進軍の可能だけをいって、海上に兵船のあったことにはほとんど言及していない。思うに、学者がそれをいわないのは、傍証の史料を欠いてるためだろうが、さりとてそれをいま「私本太平記」のここでは無視するわけにはゆかない。

新田方にも、十そう前後の兵船はあった。