輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しほんたいへいき

私本太平記(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《私本太平記(五)(しほんたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 252,330 字 · 505 頁

青空文庫

まだこれほどな御人数はある」

「やめよう。烏合の雑人輩など、いくら斬っても、誉れにはならん」

「では、降伏して出ようとでも仰せられますか」

「降伏」

「心外でも、みかどにまで万一を、およぼさぬためにはと」

「この仲時も、それはいちばん苦慮していることだ」

「はやお味方の者どもも、斬り死にか、降参か、それしかないぞと、しどろに防ぎ疲れておりまする。今はもうただ苦しいだけです。はや精根もありません。あれ、あのように地を這っているだけの兵も多い有様で……」

「三郎。味方すべてを、この辻堂のぐるりにいちど呼び集めよう。そしてわしからいおう。降伏しても、生は望みえられない。無念だが、わしたちはまんまと裏切り者の奸計に陥ちていたのだ。六角を力とたのみ、伊吹の城を救いの城と見たなどは、あやまりだった。世路のけわしさを知ってないこの仲時の不覚だった。罪のすべてはわしにある。わしは部下にあやまりたい! みなここに呼びあつめてくれ」

やがて。――一向堂の縁からしゃがれ声をふりしぼッて呼ばわる糟谷三郎の声に、どれもこれも幽鬼のような血みどろ姿がよろめきよろめき集まって来た。地にあってうごけぬ者も扶けられてみな一つに寄りかたまった。