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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁

青空文庫

鈴木茂三郎

向うの部屋でせいぜいやりたまえ」

と、正直なことを言っちまって、猛烈なつるし上げを食ったことがある。私も、その時の一人として、グラグラするほど腹の立ったことを覚えている。ちょっとしたことが、何十年たっても忘れられないのは不思議である。

鈴木茂三郎

もう少々だけ、新聞社時代を書くことを許してもらいたい。

私が、酒も煙草も女もきらいであったように、佐藤垢石君が書いているが、これは、記憶違いだろう。私が煙草をやめたのは、大正十二年の震災からで、それまでは尻から煙が出るほどのんだ。まさに、銭形平次と同様である。酒量だって、一人前には、あったはずだ。

社会部長会というのがあって、各社の同業とも、つきあったが、朝日は山本松月氏。これは長谷川如是閑氏の兄だ。東日の松内玲羊氏は初代アナウンサー松内則三氏の兄だ。二六新報の水谷竹紫氏が、八重子さんの義兄であることは、いうまでもなかろう。いやに兄貴ばかりを集めたようだが、このほかに、千葉亀雄、土岐善麿、矢部謙次郎、山根真治郎、遅塚麗水の諸氏……遅塚氏は、日露戦争の従軍記者の生き残りだ。

社内では、作家の本山荻舟、同じく矢田雲、政治家になった芦田均、田中万逸、保利茂、太田正孝、放送局の初代の部長をつとめた煙山二郎……。