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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁
新聞記者の喧嘩
「娘強盗」……と谷君は書いた。男なら小脇に抱えるか、首ッ玉へ結ぶだろう。二の腕へ載せるのは女のしぐさだというのである。
男か女かを見破る話は、私も幾度か捕物小説に書いた。外国の小説には、ボールをワンバウンドで投げてやると、相手は、ひざを開いて受けとめようとした。男装をしているにかかわらず、何時もスカートをはいている癖が、無意識に働いたというのであるが、谷君も、それに決して劣らない。のちに捕われてみると、果して娘強盗で、横浜刑務所に収容中、自殺してしまったが、今ほど事件のない時だけに、これは、なかなかの大ニュースだった。それだけに、谷君の手柄は、ひときわ光った。
新聞記者の喧嘩
喧嘩の話といえば、田中万逸君を思い出す。のちに政治家になってしまったが、若き記者としての万逸君は、名著『生死の境』を書いたりして、腕っこきの一人であった。この田中君が、小川煙村と喧嘩をおっぱじめた。
何が原因だったかは忘れたが、万逸君は、すごく腹を立てた。腹を立てて、どうするのかと思うと、おもむろに便所にはいった。そして、ゆっくりと用を足しながら、彼我の腕力や運動神経など、あらゆるデータを慎重に比較検討し、「どう考えても、ボクの方が勝つに相違ない」