輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁

青空文庫

乃木将軍の自刃

「宵越しの銭を持たぬ」と威張る江戸ッ子は、幾人も知っているけれど、こんなに見事に実行して見せた人は、はかに知らない。

もっとも、水蔭氏は土佐の生まれであるが、江戸ッ子以上の江戸ッ子ぶりであった。こんな胸のすく作家は、その後、二人と出ないようだ。

乃木将軍の自刃

私が社会部長のころ、新入社員の鈴木茂三郎君に、ある人のインタビューを取ってくるように命令した。

デスクと第一線の感覚のズレか、あるいは情報判断の食い違いか、若き鈴木君にしてみれば、あんな人間を訪問したって、仕方がないと考えたらしい。

しかし、純情な鈴木青年は、部長に言いかえすこともせず、不承不承に、社の玄関を出た。

一足おくれて出て来たのが御手洗辰雄君で、

「何を、ふくれっ面をしている?」

「実は、これこれだ」

「そうか。それは、キミのいう通りだ。あんなやつの談をのせる手はないよ。構わないから一時間ばかり、日比谷公園で昼寝して、訪ねたけれど留守だったといえばいい」

知恵も、血の気も、当時から、はち切れるばかりだった御手洗君は、そういって、大いにケシかけた。鈴木君も、むろんその忠告に従った……。

というのは、鈴木君(後、社会党委員長)の直話であるが、私には、全然、記憶がない。