輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
線上閱讀野村 あらえびす《楽聖物語(がくせいものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 193,667 字 · 381 頁
不愉快な立場
一七〇六年、二十一歳のヘンデルは、ハンブルクに失望して、イタリーへ――「太陽に向って微笑する音楽の国」を求めて去ったのである。
不愉快な立場
フローレンスからローマへ、ローマからヴェニスへ、青年ヘンデルの音楽の旅はしばらく続いた。「ヘンデルは決してイタリー音楽に心酔したのではなかった」とロマン・ローランは言っている。ドイツ人ヘンデルにはドイツ人に共通の負けじ魂ときかん気がある。が、イタリーの音楽界から、ヘンデルが学び得たところは決して少なくはない。彼の夥しいオペラの豪華雄麗さに、イタリー的なものが多分に含まれていることは言わずもあれ、彼の晩年を飾る聖譚曲の傑作に、イタリー風の艶麗な色彩感を採り入れ、存分に美しい旋律を氾濫させたのは、ヘンデルのイタリー修業の賜物でないとは言えなかったわけである。
さりながら、イタリー旅行当初のヘンデルは、作曲家としてよりはむしろ演奏技術家として盛名を馳せたことも事実である。イタリーの誇りとも言うべきスカルラッティ父子と相識り、伜ドメニコ・スカルラッティと、オルガンの演奏を競って勝ち、二人は水魚の思いがあったという逸話も、この頃の消息を伝えたものである。