輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《江戸三国志(えどさんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 577,271 字 · 1141 頁

青空文庫

さて、酒の興も、およそな頃、

「折入って、万太郎様に申し上げたいことがござるが、暫時、別室までお越しを願えましょうかの」

と、気がねをしながら、千蛾老人が金吾へまで申し出る。

それくらいな事なら、至って気軽な若殿です。金吾の取次も待たず、即座に席を立って、彼の案内について別の間にうつります。

人の来る前に、すでに、丁字香の煙が縷々と薫っていました。ぴたりと、ふすまを閉め切って、老人の膝は改まる。

「話とは?」

万太郎は正座の敷物を少し片寄せて、微酔のからだを竹の床柱にもたせかける。

「夜光の短刀のことにつきまして……」と老人の痩躯が厳そかにそびえると、万太郎もやや態度をひきしめて、

「お。その儀は、自分からも問いたいと思うていたところじゃ。当家と、あの短刀の持主ピオと申す異国の貴人とは、深い縁があったそうな」

「さればでございます、浅からぬ奇縁があって、当家歴代の者も、夜光刀の捜索には、心をくだいておりますが」

「実は、自分もそれを手に入れようとしているのだが」と、万太郎がすばやく挾んだ一言には、どことなく挑戦的な語気が走りました。

が、千蛾は軽く、その語の切ッ先を避けて、