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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁
だから、三人の中で、このところ一番やつれの見えるのは、新田先生であった。それも、やむを得ないことで、先生にたいして同情しなくてはならない。
「博士、地球とモロー彗星の関係は、そののち、どうなったでしょうか」
おお、モロー彗星のことか! 先生も千二も、ともに丸木艇を追うのにいそがしく、モロー彗星のことさえ、すっかり忘れていたのであった。さっきの晩餐会が、先生の気持をゆるめ、そうして今まで忘れていた大切なことを、一度に思い出させたのであった。
先生が、それを口にすると、千二少年も、にわかにそれに気がつき、
「ああ、そうだ。モロー彗星は、もう地球に衝突するところでしたね。ああ、たいへん。どうなったでしょうね」
と言って、先生の顔と博士の顔を、見くらべた。
「ああ、モロー彗星のことか」
と、博士は、なにごとかを考えるかのように、顔をあげて天井の隅を見つめた。
「わしの記憶に、まちがいがなければ……」
と、蟻田博士は、大きく息をして、
「モロー彗星が地球と衝突するのは、あと二十四時間後の出来事だ」
と言って、新田先生と千二との顔を見まわした。
「えっ、あと、二十四時間後ですか。