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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁
C社のいうには、
「今後、まだまだ、どれだけ書くのか分らぬから、銭形全集とはいえませんね。銭形百話とつけたいが、百編ありますか」
「そうですね。百くらいは、たまっているでしょう」
そこで、勘定してみると、全部で八十七編である。十三編だけ不足なのだ。
「それだけ、たまるのを待っていては、もう一年ほどかかる。直ぐ出版したいから、十三編書いて下さい」
「よろしい、書きましょう」
二つ返事で承知はしたが、出版社では、直ぐに広告を出したいから、まず、題名をきめてくれという。題名を目次に組みこんでおいて、それから構想にかかるという仕掛けである。
「明日までに、きめましょう」
私は、一晩で、十三の題名を考えた。銭形作品年譜でいうと、第八十七から、第百話までの「金の茶釜」「許婚の死」「百四十四夜」などというのがそれである。
楽屋話を披露すると、なるべく融通のきくように、なんとでもなる題名を選んだつもりだ。それでも、十三の中の一つだけは、それに当てはまるような構想が立たず、ひどく苦しんだことを覚えている。
こうしたことが、いいか、悪いか、分らない。しかし、短歌や俳句では、題を与えて作るのは、極めて普通のことである。