輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《風流太平記(ふうりゅうたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 244,473 字 · 487 頁

青空文庫

三

少しの仮借もない、力いっぱいの思いきったやり方であった。

おちづは抵抗をやめた。

――いまなにをしてもだめだ、温和しくして、隙をみて逃げるよりしようがない。

そう思ったのである。

中年増が男を制止し、おちづを慰めながら、一方ではそれとなく威すようなことを云った。おちづを伴れて来た老婆が、おちづの身の代金として、もう二十両という金を持っていった、とも云った。

――証文もちゃんと取ってあるんだよ、おまえの躯はもうおまえの自由にはならないんだからね。

おちづはなにを云われても返辞をしなかったし、また聞いてもいなかった。

隙があると逃げだそうとし、そのたびに捉まって折檻された。相手は金にするつもりだから、殴る蹴るの乱暴にも限度がある、決して傷をつけるようなことはなかった。それがおちづにわかって来た。

「あたししめたと思ったわ」

とおちづは自慢そうに云った。

「どんなことをしたって、決して傷をつけたり殺すようなことはない、どんなに暴れたって大丈夫だって」

おちづは徹底的に暴れた。

半次と金杉で別れた夜、彼女は三島と屁十のために、危ないめにあわされた。そのとき、女の躯に弱い部分のあることを知らされたので、暴れ方はまさに徹底的であり、「山猫」