輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

線上閱讀井上 円了《おばけの正体(おばけのしょうたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 74,925 字 · 145 頁

青空文庫

第九七項 蜃気楼の説明

余は数十年前、伊豆熱海客中試みしことあるも、雲のために妨げられて実視することはできなかった。しかし友人の話を聞くに、二十六夜ごろは月の形が弓のごとくになり、しかもその両端が上へ向かい、あたかも角の立ちたるがごとき形を現している。その初めて海面に出ずるときには、角の両端まず見え、両体並び立つがごとくに感ぜらるるが、瞬間にて両体合して一体となる。そこで、最初の両体とつぎの一体とを合算して、三体同時に上ると伝えたるのであるとのことだ。されば、これまた少しも不思議ではない。

第九七項 蜃気楼の説明

日本全国中、蜃気楼の名所は越中魚津なるが、ほかにも往々その出現する所がある。伊予宇摩郡金生村、星川宇四郎氏の実験談なりというを聞くに、同氏が夜中、隣村川之江字井地某方より帰路、数十歩前において人語がする。近づき見るに人影だもない。その近傍に瓢山と名づくる小山がある。古来その山に老狸住して、夜中、舟を空中に現出するといい伝えておる。よって氏はこれを狸の所為なりと考え、二、三歩を進むる間に、およそ一丁ばかり離れて空中に突然蒸気船が現出し、その船、南方に向かい進行しつつあるうちに間もなく光明を放ち、甲板に二人のてすりによりて下を眺めおるを明らかに認むるを得た。