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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
線上閱讀坂口 安吾《堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,198 字 · 171 頁
因果であった。僕も心中決するところあり、たまには日本中の雑誌をみんな読んでやれ、驚くな、という魂胆になり、みんな読んで、あげくの果が、永井荷風先生、宇野浩二先生、瀧井孝作先生方を始め悪口雑言、無礼妄言の数々、性来のオッチョコチョイで仕方がない。この文章が立野女史のお目にとまったのであろう。
不幸にして僕にはインチキ文学ボクメツの勇壮遠大な雄図はないので、まして「ボクメツ」の自信はない。のみならず、困ったことには僕自身がインチキ文学の作者であって、正真正銘の文学に縁の遠い筋素生の悪さを自覚している次第である。
荷風先生浩二先生孝作先生等々をヤッツケたとて「ボクメツ」しているわけではないので、いわば自戒の一法であり、先生方をボクメツするよりも自らのインチキ性を憎み呪い常にボクメツを念じているため、はからずも思いがこもって、人をボクメツするかのようなアラレもない結末となる。なんじょう諸先生方をボクメツし得んや。因果はめぐり、自らをボクメツするのみ、僕のインチキ・ボクメツはただ自戒自戦自闘です。とても何々女史のように一刀両断、バッタバッタと右に左に藁人形を斬り倒すように行かない。