輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 257,350 字 · 507 頁
大塚戸の花火
そしてまた違った境遇を経たので、布川で経験した異常心理を忘れることができた。
年をとってから振り返ってみると、郷里の親に手紙を書いていなければならなかったような二カ年間が危かったような気がする。
大塚戸の花火
布川へ両親が来てからしばらく後のことであった。布川の宿という所の利根川べりに空家を見つけて、両親と私達小さい者がそこに移り住むことになった。
関東は花火の流行時代であったが、布川から利根川を八、九里上ったところに、大塚戸という村がある。じつに淋しい村であったが、どういうものか花火の大会だけは毎年愉快にやり、そのために人がうんと集まった。花火だけを見に行くのでなくて、途中で羽目を外して遊ぶために集まるのだった。
村によっては若い者はいやがって行かないで、齢とった爺さん婆さん連中が、村から町から一船仕立てて出掛けて行くのであった。
花火大会だから見ていてちっともさし支えはないはずである。しかし隣近所をよく見ると、近くで見る人、遠くで見る人、みんなねているのである。風俗壊乱おかまいなしである。そんなところへ、私はただ何となくみなが行くというのでついて行った。