輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,903 字 · 400 頁

青空文庫

当社には、貞観四年頃の旧記もあるということから、またここは松尾の雷神の神別所で遠いむかしは、丹波山城の国境もふくめて、この地方一帯を「阿多古」と称え、阿多古の神山と仰がれていたが、いつの世の頃からか、朝日ヶ嶽、大鷲ヶ峰、高尾山、鎌倉山、龍上などの峰々に仏舎宝塔が建って以来は、五台の仏地としての方がより世上へ聞えが高くなり、修験道の優婆塞たちが天狗を修める道場ともなるに至って、いまではかくの如く神仏併祭のお山となっておりまする――などということから、また、

「――御承知でもございましょうが、盛衰記に――柿本の紀僧正は日本第一の天狗と成って愛宕山の太郎坊と申さるる也――と見えますのは、当山の太郎坊の縁起とされております。もっと古くは、大宝年中、役の小角が、嵯峨山の奥に住みたもうとあるは、この御山なりと、申す説などもございまして、修験者たちにいわせると、いまでもなお当山には天狗が棲んでおると、真しやかに奇蹟を説いて、少しも疑いを容れませぬ」

耳をかしているのかいないのか、その長いはなしの間を、光秀は拝殿の奥にゆらぐ神あかしを見つめていた。そして黙然と起つともう階を降っていた。