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みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁

青空文庫

と美とを関連させる事さえ美への冒涜だと思われた時期であった。そうして世間では、職人に何の美が生めるのだといった調子であった。それ故「亡びゆく民藝派」等と小山冨士夫君から揶揄されたものである。吾々が企てた民藝展の最初は昭和二年東京の鳩居堂で開いた会であるが、しかし時代を見る事の早く敏い山中定次郎翁は民藝品の骨董としての将来性を見てとってか、日本第一の骨董商たる山中商会が「民藝展」と銘打って厖大な会を早くも昭和五年東京および大阪で開催するに至り、「民藝」という新語は大いに世に紹介された。私は山中翁から請われてこの会の目録の序文を寄せた。この新語を最初に辞書に載せたのは新村出博士の『辞苑』であった。

さて、民藝の美の本性に関する私の探求は、漸次まとまって、これを「工藝の道」と題して雑誌『大調和』に昭和二年四月号より連載し、翌年これを一冊にまとめ、単行本として「ぐろりあそさえて」から出版された。特にこの本の第一章は本書にも転載されているが、私自身にとっては一時期を画する論篇で、そのある節は河井の家で幾晩か読んで聞いて貰った想い出がある。この『工藝の道』は河井、浜田等との親交に負う所が大きいが、またこの本を通し、幾人かの親友をも新しく得た。