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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

(四時をうたないわけは、一つの柱時計が三時をうって終り、次にもう一つの時計が、五時からうちはじめるからだ)

なるほど、二つの柱時計を、そういう風に鳴らせば、四時のところでは、鳴らないわけだ。先生は、実にすばらしい謎をといたものだ。

その新田先生は、謎をといたあと、別に嬉しそうな顔もせず、二つの柱時計を、じっと見あげている。

「ああ先生、どうしたんですか。何を考えているんですか」

と、千二は、先生の様子が心配になって側へよった。

「うん、千二君。先生は今、この柱時計について、もっと重大なことを思いついたんだよ」

「えっ、もっと重大なことって?」

千二は、先生の顔と、相変らず振子のとまったままの二つの柱時計とを見くらべた。そういわれると、何だかまだ大きな秘密が、そのあたりにもやもやしているような気がする。

「そうだ。先生の考えているとおり、大胆にやってみることにしよう」

新田先生の眉が、ぴくんと動いた。先生は、何かしら、一大決心を固めたものらしい。

「先生、先生。何を先生はやってみるというんですか」

「おお千二君」

と、新田先生は、千二の方をふり向いて、急に顔をやわらげながら、